羽生名人の「決断力」から学ぶ人生観

      2016/04/15

将棋の羽生善治名人が書かれた著書「決断力」を拝読いたしました。

昨年(2014)の11月には、史上最年少で1300勝を達成する偉業を達成。
ニコニコ動画の「電王戦×TOYOTA リアル車将棋」に出演するといった新しいことへのチャレンジ。

そんな羽生名人の生き方、考え方に触れることが出来る良書でありました。

心を揺さぶられる珠玉の一冊

勢いはいつまでも続かない。どこかで止まる。
一方、経験は、積めば積むほどいいものだと思っている。

どんなに机上で勉強、分析しても、実戦でやってみて「失敗した」「成功した」経験をしないと、理解の度合いが深まらない。
たとえば、一つの場面についての知識や情報をたくさん持っていたとしても、アプローチの仕方とか、理解の仕方とかは深まらない。
理解度が深まらないと、そこから新しい発想やアイデアも思い浮かばない。
いろいろ試したり、実践してみたことこそが、次のステップにつながっていくのである。

失敗も成功も、経験した事が「その先」を作るということですね。

羽生名人は26歳からチェスを始め、海外のチェス大会へ行くために英語の勉強もしたと聞きます。
こうした経験をしたことで現在はチェスでも日本トップになっていますね。

決断は自分の中にある 。
現状に満足してしまうと、進歩はない。
物事を進めようとするときに、「まだその時期じゃない」「環境が整っていない」とリスクばかりを強調する人がいるが、環境が整っていないことは、逆説的にいえば、非常にいい環境だといえる。
リスクを強調すると、新しいことに挑戦することに尻込みしてしまう。
リスクの大きさはその価値を表しているのだと思えば、それだけやりがいが大きい。
そちらに目を向ければ、挑戦してみようという気持ちも起きてくるのではないだろうか。

「まずやってみる」、「たくさん失敗する」
大人になるとリスクを恐れてしまいがちです。

大きなリスクは、大きな価値があるものだという考え方、非常に感銘を受けました。

才能とは、同じ情熱、気力、モチベーションを持続することである

以前、私は、才能は一瞬のきらめきだと思っていた。
しかし今は、十年とか二十年、三十年を同じ姿勢で、同じ情熱を傾けられることが才能だと思っている。

やっても、やっても結果が出ないからと諦めてしまうと、そこからの進歩は絶対にない。

どの世界においても若い人たちが嫌になる気持ちは理解はできる。
周りの全員が同じことをやろうとしたら、努力が報われる確率は低くなってしまう。
今の時代の大変なところだ。
何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。
報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続してやるのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。

せっかくリスクを冒して物事を始めても、それが継続できなければ駄目なのですね。

「耐えること、足掻くことは、カッコ悪い」
こんなドライな考え方を捨て、自身を信じて努力をし続けることこそが「才能」。
たとえ物事を成せなかったとしても、努力し続けた経験は、きっと違う何かの「糧」となるのでしょう。

将棋に限らず

本書でよく使われている言葉です。
羽生名人の言葉、価値観は「将棋」だけではありません。
現代を生きる私達にも当てはめていけるものです。

本書を読んで、「決断力」とは私達が目を背けてしまっていた「現実立ち向かう勇気」なのではないかと思いました。

本書にはまだまだ多くの名言、価値観が記されています。
もし貴方が何かを決断したいのであれば、一度読まれてみてはいかがでしょうか?

それでは。

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