誰が為に文はある?文章の書き方に迷った時に読みたい本!

      2016/07/12

プロの書評家が教える 伝わる文章を書く技術

サラリーマンであれば一度はアクセスしている"ライフハッカー[日本語版]"。
こちらに書評を寄稿されている印南敦史氏の著書です。

僕も今年からブログを始め、文章の書き方に悩んでいたため拝読させていただきました。

「プロの書評家」というワードから「うわぁ、固そうな本」と感じる方もいるかもしれません。
しかし本書は何気ないSNSの一言にも応用できる内容でした。

今回はそんなカジュアルに読んで、さらにはタメになる本書をご紹介させていただきます。

フックを用意せよ!

いきなりですが、Google先生で今気になっているキーワードを検索してみてください。
ズラッと検索結果が出てくると思います。

Q:検索結果の中からクリックしたくなるリンクはどれですか?

いろんな選び方があると思います。
多くの方は「お」と思わせるキーワードが含まれたリンクをクリックしたくなったのではないでしょうか?

本書ではその「お」と思わせる内容を「フック」と称し、その重要性が語られています。

オリジナル な魅力のないウェブメディア は、インターネットの世界では瞬く間にユーザーから見放されてしまうからです。
だからこそ、ウェブメディアには……というよりもそこに含まれるすべてのコンテンツには、「 おもしろいな」「 魅力的だな」と思ってもらう以前に、「 おもしろそうだな」「魅力がありそうだな」と、ユーザーに期待させるなにかがなくてはならないということになります。

そういう意味で大切なのは、まず最初の段階で「興味を持ってもらう」、そして「記事にたどり着いてもらう」ことです。

では、そのためにはどうすればいいのでしょうか?
なにより重要なのは「刺さる」なにか、つまり「フック」を用意することです。

ウェブメディアの場合、最初の数十文字で惹きつけないかぎり読者は逃げていってしまうという話を聞いたことがありますが、そこまで極端でなかったとしても、「逃がさない」タイトルをつけることはとても重要です。
ポイントは、いうまでもなく「読んでみたい」と思わせること。

人は自分が興味を引かれるフックの有無で、無意識のうちにアクセスする情報を決めているのですね。
思い返せば僕も動画を選ぶ時、Twitterでお気に入りや返信をする時などはそうでした。

人に「お」と思わせる「フック」。
これはブログ、動画、SNSにも応用ができそうです。

ターゲットをイメージする

感情をぶちまけた秘密の日記だとか、深夜に勢いで書いてしまった恥ずかしい詩だとか、そのテの個人的なものなら話は別です。
しかし、「読んでもらう」という目的が多少なりとも存在するのであれば、その文章には必ず読み手が存在することになります。
だとしたら必要なのは、まず「誰が読むのか」「誰に読んでほしいのか」をはっきりと意識すること。
つまりは、ターゲットを見極めることです。

フックを仕掛けるとして、誰にむけて仕掛けるのかは決めなくてはいけませんね。
そのターゲットを決める際の指標として、本書には以下のように書かれています。

まず、読み手について意識すべき重要なことは、次の3点です。

  • 性別
  • 年齢
  • 立場

なんだかアンケートみたいですし、そもそも「そんなの当たり前すぎる」といった印象を持たれるかもしれません。
しかし現実的に、その点を考慮しているとは思えない文章が世の中には少なくないことも事実なのです。

お年寄りが「2015年春の最強スマホはこれだ!」というタイトルの記事を読むでしょうかって話ですね。
「"おじいちゃんさすが!"と孫に言わせるスマホはこれだ!」の方が読まれる確率は高いです。

でも、こうなってしまうと若者には全く「こない」記事タイトルとなってしまいます。

頭の中に読ませたい読者をイメージすることで、フックの方向性も見えるのですね。

「読ませる」文章に必要なもの

さぁ、ターゲットが決まり、フックをしかけ、読者を呼び込んだ!
しかし、そこからは読んでもらわなくてはいけません。
読ませる文章に必要なこととして、本書では以下のものがあげられています。

  1. センス
  2. 文法
  3. リズム
  4. 簡潔さ
  5. 削ぐ力

この中で個人的に感銘を受けたのは、4と5です。

簡潔さ

難しいいい回しをしてみたり、あまり使われない漢字や熟語を使ってみたり、人はつい知的な感じのする、また、難しそうな文章を書いてしまいがちです。
「自分は(人よりも)これを知っている」「自分はこれに詳しい」など、「自分はこれに詳しい」など、「自分はこうだ」ということを訴えたいときは、特にその傾向が強くなると思います。

耳が痛いです…。
こういう「ドヤ顔」な文章が読者が離れてしまう要因になるのですね。

伝えることが第一目的なのですから、そのためにも簡潔な文章を心がけるべきです。
簡潔な文章に必要なことは、

  • 平易な表現
  • わかりやすさ

これに尽きます。当たり前すぎると思われるかもしれませんが、当たり前だからこそ奥が深く、簡単ではないのです。

「これくらいならわかるだろう」と思うのではなく、「この言葉で本当に伝わるかな?」と自問自答しながら文章を書く必要があるわけですね。

例えば、IT関係の文章を書いていると、自然に横文字とかアルファベットの略語が多くなります。
こういった内容を「うちの親が読んでもわかるかな?」という観点で書くのが大事なのでしょう。

削ぐ力

ここまでお読みになっていただいて気づいた方も多いと思いますが、「読ませる」文章には「削ぐ力」が不可欠です。
先ほどの「簡潔さ」にも通じることであり、そして文章だけでなく、デザインやアートにもいえることですが、コテコテに盛り込むのはいちばん簡単。
しかし、盛り込めば盛り込むほど焦点がぼけて品もなくなり、魅力は失われていくものです。

これは以前ご紹介した「エッセンシャル思考」にも通じる考えですね。
「より少なく、しかしよりよく」

言いたいことに必要な言葉だけを残してあとは捨てる、この選択を実践していくべきだということでしょう。

まだまだあるぞ!目から鱗の文章テクニック!

今回は自分が「お」と思わされた部分をご紹介させて頂きました。
しかし、本書にはまだまだ「使える」テクニックが書かれております。

  • 効率的な斜め斜め読みのテクニック
  • 読み手と時間の関連性
  • 書き手にとっての「編集(edit)」
  • 文法を意識する際のポイント①てにをは
  • 文法を意識する際のポイント②テンとマル
  • 「黄金時間」を設定する
  • 「格好いい」と思える文章を書く

もしこの中にかかる「フック」があったならば、一度本書を手にとってみてはいかがでしょうか?
文章力が飛躍的に上がるかもしれませんよ?

それでは今日はこのへんで。

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